BLOG ブログ
令和8年度診療報酬改定の対策は万全ですか?
- 2026.03.18 | 代表ブログ
1. 令和8年度診療報酬改定の全体像|改定率と基本方針を読み解く
令和8年度診療報酬改定は、医療従事者の更なる賃上げ、物価高騰への段階的な対応、医療DXの推進による医療の質の向上、2040年問題を見据えた外来医療機能の機能分化と連携推進等が重点課題となりました。今回の改定では、従来では評価されていなかったAIでの取り組みや物価対応料が新設され、今までにない細部での見直しが多い改定となっております。


改定のたびに感じる「情報過多による思考停止」を防ぐには、自院に関係のある項目だけを抽出し、優先順位をつけて対応する仕組みが不可欠です。
2. クリニック経営に直結する5つの重点改定項目
今回の改定で、とくにクリニックの経営に影響する項目は、以下の5つが挙げられます。
医療従事者の処遇改善を目的とした加算で、届出後にベースアップ評価料の算定が可能なる加算。今回の改定で、事務職員も評価対象に追加されました。令和8年度にベースアップ評価料による賃金改善を行う場合には、算定を開始する前月までに届出を行う必要があります。算定する年度の8月に賃金改善中間計画書、翌年度の8月に賃金改善実績報告書を提出する流れになりました。詳細は、ベースアップ評価料に特化した記事で紹介します。

かかりつけ医機能の強化として、地域包括診療加算や地域包括診療料の対象患者の拡大、院外薬局との連携について見直しがされました。時間外対応体制加算の名称変更や評価の引き上げ、生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)における療養計画書の患者署名は不要等の見直しがされました。特定機能病院からの逆紹介を改善するために特定機能病院等紹介患者受入加算も新設されています。外来医療の機能分化推進に向けて、地域の特定機能病院等との連携を強化していくことについてインセンティブが設けられましたので、可能であれば逆紹介する側の病院(連携室等)へ早めに営業に行きましょう。

令和6年度診療報酬改定による経営悪化への対応を目的として、初診料および再診料等の点数が引き上げらています。加えて、令和8年度、令和9年度で段階的に評価が拡大される物価対応料が新設されました。初診料や再診料、訪問診療料に併せて算定可能な加算になりますので、算定漏れがないように、医事課への周知を徹底しましょう。

医療DX推進体制整備加算・医療情報取得加算が廃止され、マイナ保険証の利用率や電子処方箋などに係る取り組みが要件となる、電子的診療情報連携体制整備加算が新設されました。他にも、電子カルテ共有サービス、サイバーセキュリティ対策などの取り組みも求められています。電子カルテ共有サービスや電子処方箋はクリニックで普及していないですが、今後対応していく必要がありますので、定期的に情報収集を行い、対応漏れがないようにアンテナを貼っておくことをお勧めします。

在宅医療は重症度の高い患者への訪問診療を要件に追加するため、在宅時医学総合管理料の見直しがされています。他にも、在宅療養支援診療所の施設基準に、BCP策定及び定期的な見直しが追加されています。

3. 診療報酬改定を「脅威」ではなく「成長の起点」に変える
診療報酬改定を踏まえて、経営や現場に仕組みとして落とし込むことで今後の経営が大きく変わります。
令和8年度診療報酬改定は、2040年を見据えたDX推進やAI活用による業務の効率化、地域における機能分化、人材確保に向けた賃上げ等、非常に細かい見直しが多い改定です。改定対応は大変ですが後回しせずに、改定を成長のチャンスに変えるきっかけにしましょう。
よくある質問
全国のクリニックや病院で診療報酬を駆使した増収支援を行っている弊社が貴院の届出状況を診断し、最適な算定戦略をご提案します。まずは無料のご相談からお問い合わせください。無料相談はこちら

