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令和8年度診療報酬改定の対策は万全ですか?

診療報酬改定は「知っている」だけでは意味がありません。
自院の届出状況と照合し、最適な戦略を設計しなければ、年間数百万円、数千万円の収益差が発生してしまいます。
「改定の情報は追っているが、当院の影響が分からない」
「届出の変更が必要なのは理解しているが、日々の診療で手が回らない」
「賃上げ対応を迫られているが、始め方がよくわからない」といった相談が増えております。
診療報酬改定は2年に一度の「経営の転換点」です。国が実現したい医療を診療報酬により誘導されており、特に新設された加算を正しく対応すれば増収のチャンスとなります。一方で、いずれ梯子が外されるから何もしないといった経営者の方もいらっしゃいますが、持続可能な経営を実現するためには、診療報酬改定に柔軟に対応していかなければなりません。

1. 令和8年度診療報酬改定の全体像|改定率と基本方針を読み解く

令和8年度診療報酬改定は、医療従事者の更なる賃上げ、物価高騰への段階的な対応、医療DXの推進による医療の質の向上、2040年問題を見据えた外来医療機能の機能分化と連携推進等が重点課題となりました。今回の改定では、従来では評価されていなかったAIでの取り組みや物価対応料が新設され、今までにない細部での見直しが多い改定となっております。

※厚生労働省保険局医療課 令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】令和8年3月6日版より引用
診療報酬の改定率としては3.09%ですが、そのうち賃上げ分が+1.7%、物価対応で+0.76%(病院+0.49%、医科診療所+0.10%)、食費・光熱水費+0.09%、R6改定以降の経営悪化を踏まえた緊急対応+0.44%( 病院+0.40%、診療所+0.02%)、在宅医療の適正化等で▲0.15%、これら以外の評価も含めた場合、病院は手厚く評価されている印象ですが、診療所は一般名処方加算などで減算になっているため、トントンレベルの改定です。
※厚生労働省保険局医療課 令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】令和8年3月6日版より引用
重点課題や改定率を漠然と読むだけでは、適切な対応はできません。まず自院の現在の届出状況、算定実績、患者構成をデータとして整理し、「どの改定項目が自院に影響するか」を特定することが最優先です。

改定のたびに感じる「情報過多による思考停止」を防ぐには、自院に関係のある項目だけを抽出し、優先順位をつけて対応する仕組みが不可欠です。

2. クリニック経営に直結する5つの重点改定項目

今回の改定で、とくにクリニックの経営に影響する項目は、以下の5つが挙げられます。

① 賃上げ対応に係る診療報酬上の措置

医療従事者の処遇改善を目的とした加算で、届出後にベースアップ評価料の算定が可能なる加算。今回の改定で、事務職員も評価対象に追加されました。令和8年度にベースアップ評価料による賃金改善を行う場合には、算定を開始する前月までに届出を行う必要があります。算定する年度の8月に賃金改善中間計画書、翌年度の8月に賃金改善実績報告書を提出する流れになりました。詳細は、ベースアップ評価料に特化した記事で紹介します。

※厚生労働省保険局医療課 令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】令和8年3月6日版より引用
② かかりつけ医機能に係る評価の見直し

かかりつけ医機能の強化として、地域包括診療加算や地域包括診療料の対象患者の拡大、院外薬局との連携について見直しがされました。時間外対応体制加算の名称変更や評価の引き上げ、生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)における療養計画書の患者署名は不要等の見直しがされました。特定機能病院からの逆紹介を改善するために特定機能病院等紹介患者受入加算も新設されています。外来医療の機能分化推進に向けて、地域の特定機能病院等との連携を強化していくことについてインセンティブが設けられましたので、可能であれば逆紹介する側の病院(連携室等)へ早めに営業に行きましょう。

※厚生労働省保険局医療課 令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】令和8年3月6日版より引用
③ 物価高騰・光熱費対応の新たな措置

令和6年度診療報酬改定による経営悪化への対応を目的として、初診料および再診料等の点数が引き上げらています。加えて、令和8年度、令和9年度で段階的に評価が拡大される物価対応料が新設されました。初診料や再診料、訪問診療料に併せて算定可能な加算になりますので、算定漏れがないように、医事課への周知を徹底しましょう。

※厚生労働省保険局医療課 令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】令和8年3月6日版より引用
④ 医療DX関連の見直し

医療DX推進体制整備加算・医療情報取得加算が廃止され、マイナ保険証の利用率や電子処方箋などに係る取り組みが要件となる、電子的診療情報連携体制整備加算が新設されました。他にも、電子カルテ共有サービス、サイバーセキュリティ対策などの取り組みも求められています。電子カルテ共有サービスや電子処方箋はクリニックで普及していないですが、今後対応していく必要がありますので、定期的に情報収集を行い、対応漏れがないようにアンテナを貼っておくことをお勧めします。

※厚生労働省保険局医療課 令和8年度診療報酬改定について【医科全体版】令和8年3月6日版より引用
⑤ 在宅医療の評価体系の再編

在宅医療は重症度の高い患者への訪問診療を要件に追加するため、在宅時医学総合管理料の見直しがされています。他にも、在宅療養支援診療所の施設基準に、BCP策定及び定期的な見直しが追加されています。

3. 診療報酬改定を「脅威」ではなく「成長の起点」に変える

診療報酬改定を踏まえて、経営や現場に仕組みとして落とし込むことで今後の経営が大きく変わります。

令和8年度診療報酬改定は、2040年を見据えたDX推進やAI活用による業務の効率化、地域における機能分化、人材確保に向けた賃上げ等、非常に細かい見直しが多い改定です。改定対応は大変ですが後回しせずに、改定を成長のチャンスに変えるきっかけにしましょう。

よくある質問

令和8年度診療報酬改定は、令和8年(2026年)6月1日からの施行が予定されています。経過措置が設けられる加算もあるため、しっかり情報収集を行いましょう。

病院は短冊が公開される1月末から準備(情報収集)を行いますが、クリニックは告示が公開される3月以降での準備(情報収集)でも問題ありません。

もちろん可能です。貴院の届出状況や地域内での機能・競合・改定の動向を踏まえて、戦略的に届出や算定を目指すべき加算を提案し、漏れなく届出や算定ができるように、院長先生や医事課を支援いたします。診療報酬改定対応目的で、事務長不在のクリニックからは事務長代行サービス、改定時期のみスポットで対応してほしいクリニックからは経営支援サービスの申し込みが増えております。

全国のクリニックや病院で診療報酬を駆使した増収支援を行っている弊社が貴院の届出状況を診断し、最適な算定戦略をご提案します。まずは無料のご相談からお問い合わせください。無料相談はこちら