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レセプト点検業務を自前で対応するか?外注するか?

クリニック経営で避けられないレセプト点検業務について外注を検討している先生から定期的に相談が入るのでメリット、デメリットを紹介します。

 

◆自前で対応する場合のメリット

・レセプト点検のノウハウが院内に蓄積できるため、レセプト算定や点検の精度が高くなり返戻が減る

・レセプト点検業者に外注するための事前作業やコストが不要

 

◆自前で対応する場合のデメリット

・属人的な体制の場合、担当スタッフが退職すると業務が回らないリスクがある

・医療事務の経験が少ないスタッフが対応する場合は返戻や残業時間が増える可能性がある

 

◆外注のメリット

・レセプト点検業務の負担軽減が可能

・医療事務の経験者が少ない場合は、レセプト点検業者の活用により院長の安心感につながる

 

◆外注のデメリット

・外注コストが発生する(月10万円~15万円程度)

・電カルを確認せずレセプトのみ点検される場合は指摘内容が間違っていることもあり、無駄な確認作業が発生することもある

・院内にレセプト点検業務のノウハウを蓄積できない(レセプトの算定レベルも上がらない)

・レセプト点検業者の都合により外注開始するまで数か月必要な場合がある

 

一般的にクリニックのレセプトは、算定内容をパターン化できるのでハードルは高くありません。医療事務経験者なら3ヶ月ほど算定・点検に関わったらレセの精度を高めることができるため、弊社はレセプト点検業者の活用をオススメしておりません。

もし、医療事務の経験者でも精度が高くならない場合は、レセプトの業務フローを見直す必要があります。例えば、下記のような対応フローがオススメです。

 

(毎日の算定フロー)

外来患者のレセプト算定⇒レセコンのチェック機能を活用し病名や算定漏れ等のチェック⇒請求書発行・会計⇒算定したスタッフ以外でダブルチェック

 

(レセ点検フロー)

毎月1日~10日にレセプトを点検する場合は、1週間程度で前月分のレセプトをチェックする必要があるので、残業や簡単なミスが増えてしまいます。最悪のケースでは、モチベーションが低下し離職することも多分にあります。

 

作業負担のピークを平準化する目的で、10日間隔でレセ点検業務を行うことにより、月初のレセ点検業務は前月の21日~30日の10日分に抑えることが可能です。机上の空論に聞こえるかもしれませんが、弊社スタッフの医療事務経験者も採用していた手法です。

実際に、医療事務の残業が多いクリニックで上記フローに見直した結果、残業コストの大幅削減や返戻減少に繋がった事例が複数あります。

 

さらに弊社がオススメしているのは、レセプトのチェッカーソフトの活用です。チェッカーを活用することでレセプト点検業者の1/5くらいのコストでレセの精度を高めることが可能です。

 

クリニック経営が厳しい昨今では、収入を最大化するために医療事務のスキルアップが重要になります。医療事務のスキルアップや体制の見直し、業務効率化など気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。